父は脳梗塞の後遺症による半身麻痺の状態で、食事や排せつなど、生活基本動作においても私の介助が必要です。
ただ今のところはきちんと起き上がって食事ができますし、車いすに乗って移動することもできます。体の可動部分が残っているので、そこは助かっている所ではあります。
問題はこのまま体が衰えていき、ゆくゆくは体を起き上がらせることもできなくなった場合。
私の介護の方法も、父の状態に合わせて変えていく必要が出てきます。
基本となる食事の介助方法
体が弱ると、上半身を起こしにくくなる
もし寝たきりになった場合、まず気を付けないといけないのが3食の食事の介助。1日3回のことですから、これが上手くできないと、生活がスムーズに進まなくなります。
先日参加した介護講習で少し教えてもらったのは、寝たままの姿勢での食事は非常に危険ということ。
体の調子が悪くなり起き上がれなくなると、寝たままの方が楽なのは確か。介護ベッドのサポートがあるとしても、寝たきりの要介護者にとっては、上半身を起こすというのは少なからず疲れます。
誤嚥に気を付ける
しかし仰向けのまま食事を摂ると、むせたり、喉を詰まらせたりする要因になります。
もし食べたものが気管に入ってしまうと、誤嚥性肺炎の引き金にもなりかねません。誤嚥性肺炎とは、食べ物が気管に入った時、口内の雑菌も一緒に入ることで、肺が炎症を起こしてしまうという病気です。
上半身を起こして食事ができなくなった場合
上体をクッションなどで安定、固定させる
ですので、もし寝たきりになった場合、仰向けのまま食事を摂るのではなく、別の方法を考える必要が出てきます。
一つの方法としては、ひとまず食事の時だけでも上体を起こし、疲れにくいように背中にクッションを入れたりして姿勢を安定させるようにすること。
食べるときに腹筋に力をいれなくても済むように、食事を置くテーブルの位置をしっかり調整する必要があるでしょう。
横向きでの食事
もう一つは、介護ベッドを少しだけ起こして、やや横向きの姿勢で食べるということ。胃の形にあうように、やや右向きに横になると良いみたいですね。この場合も、体を安定させて余計な力を入れなくて済むようにするのが大切なようです。
まとめ
介護と一口に言っても、要介護者の介護段階で介助の方法は大きく変わるわけですね・・・。
父が脳梗塞で倒れ片麻痺になったとき、こんなにひどいことになるなんて、などと思いましたが、実際には、今後徐々に体が弱っていき、介助もより大変なものになっていきます。
しかし適切な介助ができないと要介護者の命取りにもなります。介護者としては介護講習をはじめ、ケアマネやホームヘルパーに色々教わるなどして、日々勉強していく必要があります。