長嶋監督を襲った心原生塞栓症という脳梗塞。心臓で生じた血栓が脳の血管を詰まらせる2018年3月2日2018年3月5日wpmaster

日本人にとって恐ろしい病気になりつつある脳梗塞。重度の場合は生命の危機をもたらしますし、中度でも後遺症が残り、軽度の場合でも再発によってより重度化するリスクがあります。

ただ脳梗塞と一口に言っても、大きく分けてラグナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原生塞栓症がありそれぞれ特徴が異なるようです。

今日はこの3種類の脳梗塞のうち、心原生塞栓症に注目してみます。この脳梗塞は、読売ジャイアンツの終身名誉監督、長嶋茂雄さんが発症したタイプ。長嶋さんを襲った脳梗塞とはどのようなものなのでしょうか。

 

心原生塞栓症とは?

心臓に起因する脳梗塞

脳梗塞というと脳の血管が詰まる病気ですが、心原生塞栓症はその名の通り「心」、すなわち心臓で出来た血栓が血管に乗って脳に行き、そこで詰まってしまうという症状です。

心臓で作られる血栓

血栓とは言い方を変えると血の塊。それが血流に流されて脳内まで行き、太い血管を詰まらせることも多いようです。血の塊は、心房細動、不整脈の症状によって作られることが多いといいます。

心房細動は心臓内の心房が細かく震えるように動くのが特徴で、血管内の血がそれによってよどみ、血の塊ができやすくなるようです。

長嶋監督を襲った脳梗塞

心房細動を原因とする心原生塞栓症

調べてみると、長嶋監督を襲ったのは発作性の心房細動による心原生塞栓症だったとのこと。長嶋監督は普段から健康・食べ物に気を付ける生活を送っていたと思いますが、それでも起こってしまうわけです。

心原生塞栓症の特徴は、やはり心臓が原因であるということ。つまり、脳ドックで脳の血管だけを検査していても予兆はつかめず、心臓の状態もまた大きく発症のリスクに関わるわけです。

長嶋監督以外に、小渕元首相、オシム監督も

この心原生塞栓症を発症したのは、2000年に総理在職中に倒れた小渕恵三元首相、そして2007年にサッカー日本代表監督在職中に倒れたオシム監督もあてはまるようです。アテネオリンピックに向けて野球の日本代表監督在職中に倒れた長嶋監督もそうですが、要職の在職中に倒れた人が多いと言えます。

ただそれだけ前兆が分かりにくい一面もあると言えるでしょう。バリバリと働いていたのに、発作的・突発的に起こり得るわけで、やはり脳ドックそして心臓ドックを定期的に受け、血管に問題がないかしっかり検査する必要があると言えそうです。

まとめ

長嶋監督を襲った脳梗塞である心原生塞栓症は、血管の詰まりの原因が心臓で作られるというもの。心房細動・不整脈によって作られる血の塊が、血流によって脳まで届き、太い血管を詰まらせるのです。

心原生塞栓症は、長嶋監督以外にも、小渕元首相、オシム元サッカー日本代表監督も発症しています。心臓ドック、検査によってリスクの度合いがある程度分かってくるようなので、予防のためにも検診は重要だと言えるでしょう。