高齢者の心を癒すコミュニケーション・ロボット。各地の高齢者向け施設で導入されつつあるようです2018年2月20日2018年2月21日wpmaster

政府は先日、閣議において「高齢社会対策大綱」を定めました。これは国が取り組むべき高齢者施策の中長期的方針のことで、大綱の中では、今後どのような目標の下で政策を打ち出していくかが、数値をもとに示されています。

その中には、介護ロボット市場の拡大も盛り込まれました。今後、介護ロボットの市場を500億円以上の規模にするとの目標が掲げられ、この数値目標通りに政策が進められると、これから介護の現場にどんどんロボットが登場することになりそうです。

介護ロボットとは?

ロボットの定義

経済産業省「ロボット政策委員会」によれば、ロボットとはセンサー、知能・制御系、駆動系の3つの機能を持ち合わせていることが条件とされています。鉄腕アトムのような二足歩行型でなくとも、この3つの機能があれば、ロボットだとみなされるわけです。

介護ロボットのタイプ

介護ロボットは介護支援型、自立支援型、コミュニケーション型の3種類に分けられます。介護支援型は介護者や介護職員をサポートし、自立支援型は高齢者本人の行動をサポートするものですが、コミュニケーション型はそうした動作の支援とは違った異色の性質を持ちます。

コミュニケーション型はぬいぐるみや子供のような見た目で、癒しや話し相手の対象となるロボット。すでに一部の老人ホームや介護事業所で導入が進められ、高齢者の愛玩対象となっています。

コミュニケーションロボットの役割

言葉をしゃべるロボット

コミュニケーションロボットというと、一昔前にはソニーの「AIBO」が有名でした。あたかも本物のペットのように扱われ、壊れたけど愛着があって捨てられないという人もたくさんいると言います。

介護ロボットにおけるコミュニケーション型とは、ロボットのこうした側面を追求したもの。最近のコミュニケーションロボットは言葉を実際に話す上に話す内容のパターンが相当数組み込まれており、ちょっとした会話ができるほどになっています。

高齢者の心を癒す

老人ホームでは入居者の愛玩対象としてペットの導入が行われている施設も多いです。ただ動物は餌代が掛かる上、トイレ掃除や体調管理、犬の場合は散歩もせねばならず、ただでさえ負担の大きい介護職にさらに負担を重ねる形となります。

コミュニケーション型ロボットだと、せいぜい充電をする必要があるだけで、そうした手間はかかりません。それでいて、実際に導入が行われている老人ホームの例をみると、ロボットとは言え可愛いらしい動物や子どものような見た目になっているので、かなり癒しの効果をもたらしています

まとめ

導入が進められつつある介護ロボット。閣議決定された「高齢社会対策大綱」においても、介護ロボット市場の拡大が定められています。今後、介護の現場にどんどん介護ロボットが登場していくかもしれません。

介護ロボットには「コミュニケーション型ロボット」もあります。具体的に介護者や本人の動作を支援するわけではないですが、高齢者の心を癒す存在として、導入された老人ホームでは大きな役割を果たしているようです。