在宅介護の現場で4人に1人が襲われる介護うつ。「病識」を持つことが大事2017年12月3日2017年12月4日wpmaster

脳梗塞の重度の後遺症を患った場合、要介護度も高くなります。要介護者自身の大変さはもちろんですが、介護する側の負担も相当なものになってきます。

私の父も片麻痺になり、後遺症としては決して軽いものではありません。しかし主治医によれば、より重度の麻痺が残り、より介護が大変になったかもしれなかったそうで、不幸中の幸いだったのかもしれません。

介護者の介護負担が大きくなると、心身への疲労感が高まり、場合によっては心の病気という事態にも直面します。いわゆる介護うつというものです。

私も日ごろから注意してはいますが、もし心のバランスを崩しそうになったらどうすればよいのか・・・私自身、自分のことながら心配になります。

 

介護うつになりやすい人とは

真面目な人ほどうつ病になる可能性が高い

在宅介護をしていると、親や配偶者の命を預かっているという思いから、完璧主義の気持ちをもちがちにもなります。

もちろん失敗しないに越したことはありませんが、息抜きもできないほど心を張り詰めすぎていたら、やはり心も疲れてしまうでしょう。この点は私自身も気を付けないといけませんが・・・。

自分を追い詰めない

ケアマネジャーなどからよく言われるのは、自分を追い詰めないということ。一日の中でちょっとでも休める時間があれば、思う存分休むこと、そして手抜きできる部分は手抜きすることで、少し心の張りを緩めることも大事なようです。

介護うつかなと思ったら

まずは「病識」をえること

専門書などを紐解くと、うつ病への対策の大前提としては、自分の精神状態を客観的に見つめ、「もしかしたら、今の自分の状態はうつ病なのかな」思えることだと言います。食欲不振、睡眠障害、意欲減退、生きていることがつらい・・・こんな症状が出ていないか、確認しましょう。

自分がうつ病ではないかと認識することは「病識」と呼ばれ、この病識を得られる心の余裕を持つことが、心の病の進行の防波堤の役割を果たします。病識を持てないまま、どんどん心の落ち込みがエスカレートすると、うつ病に歯止めがかからなくなってしまいます。

専門医に相談する

厚労省の調査によれば、いまやうつ病の発症率は日本国民の15人に1人とも言われています。複雑な現代社会の中で、誰もが心の病に陥る危険性を抱えているわけで、そのことで医者に診てもらうということも、決して珍しいことではないと言えます。

介護者だと4人に1人、老々介護(介護する側も高齢者)だと3人に1人の割合で介護うつの状態になるとのデータもあります。

精神科の病院に行くというのは気が引ける人もいるかもしれませんが、もし病識を得られたならば、やはり迷わずに一度門を叩くべきでしょうね。

まとめ

在宅介護は心身ともに披露しやすい作業。介護負担の重さから、介護うつになってしまう人も少なくありません。

うつ症状を食い止めるには、まずは自分の心を客観的に見つめ、「病識」を持つことが大事。その上で、遠慮なく専門医を訪問し、自分の心の状態を診断してもらいましょう。